ソフトウェア開発教育環境に関する研究

概要

大学や専門学校だけではなく、中学校や高等学校でもソフトウェア開発に関する教育が行われるようになりました。今後の情報化社会では、今まで以上に多くソフトウェア技術者が必要になると予想されるため、ソフトウェア技術者養成の根幹となるソフトウェア開発教育は重要となります。しかし、現在のソフトウェア開発教育には以下の問題があり、効果的な教育をできているとは言い難い状況です。

  1. 「ソフトウェア開発の考え方」の教育を効果的に行えない
  2. 現在のソフトウェア開発教育の多くはC言語やJavaなどのプログラミング言語を用いて行われています。これらの教育では、プログラミング言語の習得に多くの時間を要しており、ソフトウェア設計やアルゴリズムなどの「ソフトウェア開発の考え方」を教育するための時間が少なくなってしまっています。また、「ソフトウェア開発の考え方」を教育する段階でもプログラミング言語を使った教育となるため、プログラミング言語を十分に習得できていない学習者は「ソフトウェア開発の考え方」を効果的に学ぶことができません。

  3. 「ソフトウェア開発の意義」を効果的に示せない
  4. プログラミング言語の習得を前提としているソフトウェア開発教育では、学習者が実用的なソフトウェア構造設計やアルゴリズムを実装できない可能性があるため、簡単なソフトウェア構造設計やアルゴリズムを題材に教育を行っています。そのため、学習者が多くの時間を使って実装したソフトウェアであったとしても、平均や最大値を計算するなどの簡単な機能しか実現できないことが多くあります。このような状況では、学習者が「ソフトウェア開発の意義」を実感することを期待することは難しいと考えられます。

そこで、武田研究室では、「ソフトウェア開発の考え方」を教育することと、「ソフトウェア開発の意義」を示すことに焦点をあてたソフトウェア開発の教育環境の実現を目指しています。具体的には、以下の目標を達成できる教育環境の構築を目指します。

  1. ソフトウェア設計やアルゴリズムのみを扱うソフトウェア開発教育
  2. 現実空間に影響を与えるソフトウェアを対象にしたソフトウェア開発教育