人工知能プログラムの作成

リバーシプログラムの人工知能のサンプルコードから、人工知能ファイルを作成します。この人工知能ファイルはJava用のビルドツール:Antを使って作成します。ここでは、EclipseとAnt-pluginを使って、サンプルコードから人工知能ファイルを作成します。

前提条件

  • Java SDK (version 1.5 以上) がインストールされていること
  • Eclipse (ant-plugin を含む) がインストールされていること

環境変数の設定

人工知能プログラムはJava用のビルドツール:Antを使って作成します。Antを使うためには、環境変数 JAVA_HOME を設定する必要があります。そこで、この環境変数 JAVA_HOME に「Java SDKのインストール場所」を設定します。

この説明で使用するコンピュータでは、図1の場所「C:\Java\jdk1.6.0_33」にJava SDKをインストールしています。


図1:Java SDKのインストール場所
 
 

Windows7で環境変数 JAVA_HOME を設定する手順は以下の通りです。

マイコンピュータを右クリックして「プロパティ」を選ぶと、「コンピュータの基本的な情報の表示」(図2)の画面が表示されます。


図2:コンピュータの基本的な情報の表示の画面
 
 

コンピュータの基本的な情報の表示」(図2)の画面の左側にある「システムの詳細設定」をクリックします。「システムのプロパティ」(図3)の画面が表示されます。


図3:システムのプロパティの画面
 
 

システムのプロパティ」(図3)の「詳細設定」タブを選び、その下方にある「環境変数」をクリックします。「環境変数」(図4)の画面が表示されます。


図4:環境変数の画面
 
 

「環境変数」(図4)の画面の下方にある「システム環境変数」に新しい環境変数 JAVA_HOME を追加します。「システム環境変数」の下にある「新規」ボタンをクリックします。「新しいシステム変数」(図5)の画面が表示されます。


図5:新しいシステム変数の画面
 
 

「新しいシステム変数」(図5)の画面で、環境変数 JAVA_HOME を追加します。この画面の「変数名」に JAVA_HOME を入力し、「変数値」にJava SDKのインストール場所である C:\Java\jdk1.6.0_33 を入力します。この状態で OK ボタンをクリックすると、環境変数 JAVA_ HOME が設定されます。

サンプルプログラムのソースコードのダウンロード

以下のリンクからソースコードをダウンロードしてください。以下の2つは同じ内容のサンプルコードですが、ソースファイルの文字コードが異なります。(ShiftJISで書かれたサンプルコードと、UTF-8で書かれたサンプルコードです。Windows7の場合は、ShiftJISのサンプルコードがよいでしょう。)

ダウンロードしたサンプルコードをフォルダ等へ展開すると、図6のファイルが得られます。「srcフォルダ」には人工知能のサンプルコードが入っています。また、「libフォルダ」には必要となるライブラリファイルが入っています。


図6:サンプルコードの内容
 
 

Eclipseのプロジェクトとしての読み込み

ダウンロードしたサンプルコードをEclipseのプロジェクトとして読み込みます。説明で使用するEclipseはVersion3.7(図7)であり、ant-pluginはすでにインストールしています。(All-in-oneパッケージで導入した場合、これと同じ環境になっているはずです。)


図7:説明で使用するEclipse
 
 

まず、新しいJavaプロジェクトを作成します。Eclipseのメニューから「ファイル」→「新規」→「Javaプロジェクト」と選ぶと、図8の画面が表示されます。ここではプロジェクト名を入力して、新しいJavaプロジェクトを作成してください。(ここでは、プロジェクト名を reversi-ai-sample としました。)


図8:Javaプロジェクトの作成画面
 
 

図9:プロジェクト追加後のEclipse画面
 
 

Javaプロジェクトの作成に成功すると、Eclipseの「パッケージエクスプローラ」に作成したプロジェクトが追加されます。このプロジェクトの名前部分(図9の reversi-ai-sample の部分)を右クリックし、「インポート」を選ぶとデータのインポート画面(図10)が表示されます。


図10:インポート画面
 
 

図10のインポート画面では、「ファイルシステム」を選択して次に進みます。インポートの詳細設定の画面(図11)が表示されます。


図11:インポートの詳細画面
 
 

インポートの詳細画面(図11)の上方にある「次のディレクトリーから」に、ダウンロードしたサンプルコードを展開したフォルダを指定します。正しくフォルダが読み込まれると、その下にある枠に読み込まれたフォルダ(図11の reversi-ai-sample_src-sjis)が表示されますので、これにチェックを入れてください。以上の操作をしたら「完了」ボタンをクリックします。正しくデータをインポートできれば、図12のようにプロジェクトにデータが取り込まれます。


図12:データインポート後のJavaプロジェクト
 
 

図12では、データの取り込みは成功していますが、ライブラリの設定をしていないためコンパイルエラーが発生しています。そこで、ライブラリの設定を行うため、プロジェクト名の部分(図12の reversi-ai-sample の部分)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。このプロジェクトのプロパティ設定画面(図13)が表示されます。


図13:Javaプロジェクトのプロパティ画面
 
 

プロパティ画面(図13)が表示されたら、左側のメニューの「Javaのビルドパス」をクリックします。続いて、上側の「ライブラリ」タブをクリックし、右にある「Jar追加」をクリックします。図14の追加Jarの選択画面が表示されます。


図14:追加Jarの選択画面
 
 

Jar選択画面(図14)では、lib 以下にある4個のJarファイル「log4j-1.2.15.jar, p2p-1.0.jar, reversi-1.0.jar, takedarts-util-1.0.jar」を選択して OK ボタンをクリックしてください。これらのJarファイルがライブラリとして登録され、コンパイルエラーが解消されます(図15)。


図15:人工知能のサンプルコードプロジェクト
 
 

プロジェクトの src 以下に SampleProcessor.java という名前のJavaクラスファイルがあります。このファイルが人工知能のサンプルコードです。

Antを使ったビルド

Antを使ってサンプルコードから人工知能ファイルを作成します。Antの動作設定は、Eclipseのプロジェクトに登録されているファイル build.xml に記述されています。Eclipseの左側に表示されている「パッケージエクスプローラ」の中の build.xml を右クリックし、「実行」→「Antビルド」を選択してください。このファイル build.xml の内容に従って、Javaのプログラムコードをコンパイルし、リバーシプログラムで読み込める人工知能ファイルを作成します(図16)。


図16:Antの実行
 
 

Antビルドが正しく動作すれば、新しいフォルダ build が作成されます。プロジェクト名の部分を右クリックして「リフレッシュ」を選択すると、新たに作成されたフォルダ build が表示されます。このフォルダ build の中に、ここで構築された人工知能ファイル reversi-ai-sample.jar が含まれています(図17)。


図17:Ant実行後に作成された人工知能ファイル
 
 

作成された人工知能ファイル reversi-ai-sample.jar は、リバーシプログラムから人工知能ファイルとして読み込む事ができます。